田七人参の効果的な摂取方法と注意したいこと
田七人参は、種を蒔いてから3~7年建たないと収穫出来ないことから、三七人参とも呼ばれています。
産地は中国の雲南省と広西省でほぼ全てが栽培されています。
海抜1500m~2000mの斜傾地で育成し、栽培が容易ではない上に、収穫に時間がかかるため、金にも代え難いほと貴重な生薬として古来より扱われています。
田七人参は16世紀頃中国で初めて漢方書に記載され、「補血第一、精がつく」と記され、血の巡りに働きかけると紹介されました。ほかには止血、消炎、鎮痛、としても用いられてきたようです。
最近の研究で、田七人参はサポニンの総含量が高麗人参の3倍以上含むほか、パナキサトリオール、有機ゲルマニウム、アルギニン、血管に効果的なフラボノイドやミネラルがなどが含まれている事が分かりました。
サポニンは抗酸化作用や抗菌作用、血行促進作用等があり、体内での脂質やコレステロールの酸化を防ぎます。血液のドロドロの原因となる中性脂肪を分解し、血流を良くする効果があります。
パナキサトリオールは筋肉での糖の取り込みを増加させ、筋肉での糖代謝を上げる効果や、食後や空腹時の血糖値を低下させる効果があります。
有機ゲルマニウムには抗ウイルス作用があり、ウイルスの感染を防ぐインターフェロンを誘発します。
フラボノイドは血管の弾力を高めて、血液をサラサラにする効果があります。
肝臓を一部切除した方に田七人参を投与した所、肝臓細胞の再生や保護効果、肝循環か以前効果がみられたという報告もあります。
そのようなことから次のような効果が期待されます。
- 肝機能を高める効果
- 生活習慣病の改善効果
- 血糖値を下げる効果
- 免疫力を高める効果
- 血流を良くする効果
以上の効果を期待されるようになりました。
田七人参の飲み方
田七人参は、粒状、粉状、エキスを抽出したサプリメントに用いられています。
摂取の目安は、毎食後に生薬成分として、1日約2~5粒を摂取しましょう。
ティーバッグのものもあり、お茶として摂るのも効果的です。
また、本場の中国では食材としても用いられ、健康志向の高い富裕層の間では鍋料理として食されています。
健康被害や副作用としてはごくまれに口の渇きや動悸、悪心、発疹などが起きることがあるようです。
胎児や乳幼児に影響を与える可能性があるため、妊娠中・授乳中の方は控える必要があります。
田七人参は、
- お酒を良く飲むし、肝臓の健康を保ちたい
- 糖尿病を予防したい
- 甘い物が大好き
- 炭水化物の多い食事をしがち
- 風邪を引きやすい
- 生活習慣病を予防したい
- 血流が悪く疲れやすい
といった症状の方におすすめです。
悩みの多くなる中年の方々にぴったりの生薬と言えるでしょう。
日頃の栄養管理や適度な運動に田七人参をプラスして、いつまでもおいしい食事とポジティブな生活を続けましょう。
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